現在、シンガポール法人を経営しており会計事務所を変更したいと考えています。会計事務所変更の手続き方法を教えてください。
お問合せありがとうございます。私も過去にクライアント企業の会計引継ぎや当社クライアント企業の引き渡しなど行ったことがありますが、決算の複雑さにより2~4ヵ月程度の行程と考えておいたほうがよいです。作業自体は重たい作業になりますが、会計事務所の変更は基本的にいつでも可能です。新しい会計事務所に求めることはそれぞれ異なると思いますので、手続きのみを説明します。①変更時期の決定:ベストは決算期(決算月)を基準に旧会計事務所と新会計事務所を変更することです。決算期中の変更は旧会計事務所の前期決算(注記を含めた)の締め数字を途中から引き継ぐことになるため、新会計事務所からの質問はより多くなる原因です。②新会計事務所への提出書類:新しい会計事務所が引継ぎをする書類リクエストを旧会計事務所へ提出できるようにするため、前期決算書、直近の試算表(Management Account), 勘定元帳(General Ledger)及び旧会計事務所が使用している会計ソフト名や旧会計事務所から受けているサービス内容を連絡しましょう。③新会計事務所主導で進める:引継ぎをする場合、新会計事務所がHandoverリストを旧会計事務所へ提示し、データ等の受け渡しや質疑応答などを実施。④旧会計事務所から最終決算書の提出:新会計事務所が新しい決算期から担当する場合、前期の決算が完全に完了するまではバランスシートを正確におさえることができません。前期の期末残高が締まらない限り、引き継いでの締め作業はできませんので、このあたりのバランスシートの報告サイクルで会計事務所の変更時期なども相談決定するべきです。⑤会社秘書役(Corporate Secreatary)の変更:一般的には会社秘書役は会計事務所からの派遣が多いため、この登記も変更となります。その際は、会社秘書役のもとにこれまでの役員会議事録や株主総会決議書などを保管したCorporate Secretarial Fileの現物引継ぎも発生するため、お忘れなく。