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知恵ぶくろアーカイブ

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5/18/2022

日本居住の税理士ですが、お客様に資産家の方がおり、シンガポールに住む方法を知りたい。

お問合せありがとうございます。資産家の方の将来的なシンガポール国内での資産運用規模により2パターンがよく利用されます。(厳密には3パターンですが、最近発表されたONEPはあまり資産家ニーズにはあわない内容になっています)①一般的な株式会社を設立し、その会社から労働ビザ(EP)を発行する、②MAS(シンガポール金融庁) 認可のFamily Officeスキームを利用する。という手段です。長期的な視野では一般的な労働ビザ(EP)の認可基準が年々変わってきていることもあり、長期にシンガポール在住をする確実性ということであれば②です。但し、②は年間S$200K(約2,000万円)以上のコスト払いも発生するため(←資産管理会社によってはこのコストをバックするところもあるようですが、あまりおススメはしないですね)、まず①でトライし、労働ビザ申請で困難であれば②を選択するなどを試みている方が多いです。(西田)

05/12/2022

シンガポールで法人設立をしようと色々な会計事務所に見積をとっているのですが、情報の見方がわからなく、何を基準に判断したらよいかアドバイスを頂ければありがたいです。
お問合せありがとうございます。最近では日系会計事務所だけでも小規模~中規模までかなり数が増えてきましたから、見積りを取ると多くなるでしょうね。我々も日々クライアントとミーティングをしてから見積りを出すようにしていますので、①会計事務所に見積りを依頼する前に整理しておくこと、②日系会計事務所の特徴を確認することの重要性、の二点に分けてしっかり説明します。恐らく①に統一感がないと見積りが各社から出てきても比較がしづらいと思います。
①【シンガポール法人設立前に準備しておくこと】(逆にいえば、我々が見積りをする前によく聞くこと)。
(i) 株主は個人にするか法人にするか?(法人の場合は、親会社の決算規模‐売上、総資産、従業員数も伝える)
(ii) 事業内容:シンガポール法人の売上計画(初年度、2年目の売上規模)と現地体制(従業員は現地雇用か日本から送り込むか、または2年後の従業員数規模)
(iii) シンガポール事業の経理(日本でいうところの会計ソフトへの入力)は本社の経理が担当するか現地会計事務所に委託するか?この時にローカル銀行とのコミュニケーションが発生するため、社内に英語の話せるスタッフがいるかどうかもポイントになります。
(iv) 細かいところでいうと、シンガポール法人からの毎月発行する請求書数、毎月支払いをする取引先(サプライヤーなど)の数も計画しておくこと。
(v) 試算表を会計事務所から提出する頻度。
(vi) ノミニー役員が必要か?
上記をもとに以下のような見積り依頼メールのドラフトを作成したので、メールで依頼する時の雛形としてお使いください。売上げ等の数字は御社の状況に応じて随時変更してくださいね。
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【模範例】お世話になります。OO社のOOです。現在2023年O月をターゲットにシンガポール法人設立を検討しております。当社の日本国内事業がOOO業であるため、現在の海外売上を集約するための物流拠点として設立を検討中です。株主は日本法人100%となり、日本法人決算概要は売上20億円、総資産2億円、従業員数35名です。シンガポール法人設立後は現在の海外取引(約3億円、うち約0.5億円はシンガポールのお客様)はシンガポール法人からとして、日本人1名と現地従業員3~4名で立ち上げ3年間程度は運営予定です。1年目は毎月6社の請求と取引先約10社への支払いがシンガポール法人から発生し、銀行の処理は当社の英語対応ができるスタッフが担当予定です。また、試算表自体の報告は毎月は不要ですが、四半期で経営会議があるため、四半期で試算表を締める流れで進めたく思います。期中ではシンガポールと日本間の取引で、当社の顧問税理士の先生を含めた個別の税務の相談をする場合があります。日本人1名のスタッフについては現在経営企画にいる社員で、労働ビザを取得してシンガポール着任、その後、現地法人の役員に就任する予定です。それまではノミニー役員の名義を必要としています。以上の内容で、御事務所で対応頂く場合の見積りをお願いできればと思います。
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それでは次に、「シンガポール法人設立前に準備しておくこと」6項目の裏にある本音の解説を行いたいと思います。
【①会計事務所に見積りを依頼する前に整理しておくこと】会計事務所に見積りをリクエストするためにこんなに細かく!と思うかもしれませんが、これだけやっておけばその後が比較的簡単に進められます。それぞれの質問への回答がなぜ必要かを「受け手」目線(会計事務所目線)で解説します。
(i) 株主は個人にするか法人にするか?(法人の場合は、親会社の決算規模‐売上、総資産、従業員数も伝える)【西田本音解説】設立は個人のほうが提出書類が少なくすむため、簡単です。法人株主の場合は、日本法人の株主(日本では正式な株主リストがないため、税務申告書の別表その2を使います)の提出やシンガポールの銀行口座開設の際に、株主が複数いる場合はパスポートの提示を求められたりするため手続きに時間がかかります。また、法人株主の場合は、親会社の法人を含めた上でシンガポール法人に「会計監査」が必要かをジャッジします。その場合は、「会計監査」費用も全体費用に見込んでおく必要があるため、この質問をさせていただいています。(業種に伴うリスク度合いで、まずは個人株主から進める場合も最近はよくあるでしょう)
(ii) 事業内容: シンガポール法人の売上計画(初年度、2年目の売上規模)と現地体制(従業員は現地雇用か日本から送り込むか、または2年後の従業員数規模)【西田本音解説】シンガポールに長くいると、色々な業種の方にお会いする機会があります。時にはマネロンリスクの高い事業など、会計事務所としてはできれば回避したい事業からの問合せもよく受けています。この質問はシンガポールでどのような事業をやろうとしているかというKYCの一環となります。そのため事業内容はできるだけ細かく記載されることをおススメします。また、日本人などの採用や派遣を検討しているかで「就労ビザ(Employment Pass)」の見積りやローカル従業員むけの「Payroll(給与計算)」が必要かも判断します。また、売上規模の重要性として年間S$1Million以上の売上はシンガポール国内の消費税登録事業者となり、四半期単位での消費税(GST)申告業務が発生します。これらの見積りが必要かなどの判断もします。
(iii) シンガポール事業の経理(日本でいうところの会計ソフトへの入力)は本社の経理が担当するか現地会計事務所に委託するか?経理については、ローカル銀行とのコミュニケーションが発生するため、社内に英語の話せるスタッフがいるかどうかもポイントになります。
(iv) 細かいところでいうと、シンガポール法人からの毎月発行する請求書数、毎月支払いをする取引先(サプライヤーなど)の数も計画しておくこと。【西田本音解説】会計事務所の経営といいましても、日々の運営は結構労働集約型のビジネスなのです。そのため、毎月の仕分け作業や会計システムへのデータ入力作業、試算表のレビューなどの作業ボリューム感を正しく把握する必要があります。当社でも、データ入力までを企業様の本社スタッフに対応していただき、当社は試算表のレビューのみ対応、などで「割引」の対応をしているクライアント企業様もございます。また、最近はシンガポールの銀行からの質問も多く、それらの「対銀行」とのコミュニケーションについて本社対応が可能か、それとも当社のような会計事務所で対応した方がよいか、なども考慮して見積もりを出させていただいております。
(v) 試算表を会計事務所から提出する頻度。【西田本音解説】日本では一般的に毎月試算表を締めますが、シンガポールでは事業の規模やライセンス要件にない限り、年1回の決算締めが基本です。株主や経営陣への業績報告のサイクル次第で「毎月」や「四半期」での報告も検討するべきです。
(vi) ノミニー役員が必要か?【西田本音解説】シンガポール法人の設立要件として「現地役員」(現地に住んでいる役員)があります。役員クラスがシンガポールに居住しない場合は、会計事務所等にノミニー役員(名目役員や名義貸しなど呼びます)を依頼することは一般的です。これらも見積りに含まれますが、注意点としては本来「ノミニー役員」はシンガポール法人の維持を目的に提供され、それ以外のシンガポール賃貸契約に署名、取引先に対して役員として個人保証をするものではありません。
さて、次に【②日系会計事務所の特徴を確認することの重要性】についてですが、特徴を把握する前に、シンガポールの労働市場を若干勉強しておき、前提条件を頭にインプットしておきましょう。コロナ前2018年度のシンガポールでは、スタッフの転職率(Turnover Rate)がアジア&パシフィックNo.1の46%(12ヵ月前に在籍していたスタッフが他社へ転職する割合)を見込むというニュースがでており、市場や国民性の本質的な部分はコロナ後もかわらないと考えます。ちなみに日本は安定的に10%レベルとのことです。前回の「①会計事務所に見積りを依頼する前に整理」をした上で取得した見積りを比較していきましょう。シンガポール法人設立+運営のサービスと特徴として大きく3つのステージにわけることができます。①設立費用(銀行口座開設まで)、②会計初期費用、③年間維持費用。これらに分類した上で、コスト比較するとよいです。補足解説しますと、①設立費用(銀行口座開設まで):
これは法人登記費用、法人登記住所費用、各種サービス(ノミニー役員費用など)のデポジットが入ってきます。②会計初期費用:会計ソフトの導入費用、資本設計などの相談料等が入ります。③年間維持費用:試算表というアウトプットを出すために必要なサービス料、年に1回の決算や税務申告費用、決算書の政府登記代行費用などが含まれます。ポイントは2年目も必ずかかってくる費用として維持費用全体を把握、整理しておくことです。【西田本音解説】私もシンガポールで会計事務所の経営をしており、横の繋がりも一部ありますが、自社のスタッフや他社の担当などをみていても、それぞれ体制面に特徴があると感じています。また、現在ベトナムで新設法人を作ったばかりなので、このプロセス(どうやって会計事務所を選ぼうかな)の迷い処がとても分かります。もちろん、最終的にはバジェットと担当などと打ち合わせをして印象で決めるという形になると思いますが、ミーティング中に確認しておきたいポイントは①複雑な税務に対応できる会計事務所か?②日本語対応をしている担当の英語レベル(または中国語レベル)③見積りの中で今のクライアントが利用している最も多いサービスは何か?(いわば、その会計事務所の得意分野ですね)の3点です。
会計事務所との初回ミーティングは重要です。まぁある意味面接ですね。会計事務所とは長いお付き会いになるため、相性も重要です。当然、途中で切り替えや会計事務所から契約解除などもあるため一概に長期とは言えませんが。(実はうちも2年前に株主日本人、役員アメリカ人弁護士の企業と契約解除しました。。笑)前述の3つの確認項目はある意味、逆にとらえることもでき、①自社事業は税務にそんな複雑な事業ではない、②自社に英語対応できるスタッフがいるという体制をお持ちであれば、日系会計事務所ではなくローカル系のオンライン会計事務所などを検討されると、コスパ面ではよいと思います。さて、そうでない場合は、①複雑な税務に対応できる会計事務所か?この質問への会計事務所の対応を確認するには、最近あった日本側での国際税務調査の事例をあげてもらうとよいです。どこまで深く税務調査に携わっているかがKEYです。税務対応はそこが全てといっても過言ではないため、現場の経験が全てです。また、複雑な税務スキームは設計後に確認を行い、会計士または税理士から意見書を出すという流れが多いため、これが出せるかどうかが重要です。(口でどれだけアドバイスをしても意見書という責任がとれないのであれば無価値です。)そのため、税務面で複雑な事業を予定されている方はここが確認ポイントです。②日本語対応をしている担当の英語レベル(または中国語レベル)。この質問についてですが、日系会計事務所といっても全スタッフ日本人で固めるのはかなり異例で、ほとんどの事務所が業務自体はローカルスタッフやマレー系、フィリピン系、ミャンマー系のスタッフが担当しています。そのため、日本人が窓口になっているからといって、その人間が社内にスムーズにコミュニケーションできない場合は伝言ゲームが社内で発生します。私も他社の引継ぎ案件で別の会計事務所に訪問したところ、先方の日本人会計士とシンガポール人会計士が同席しており、その二人の通訳をしてしまったという情けない光景に出くわしており、正直これでは問題あるなとも思いましたので、ここも確認ポイントとしました。③最も利用の多いサービスとして、私がよく聞くのが「年次会計」(年に1回決算を締める) vs 「月次会計」(毎月試算表を締める)の割合です。一概には言えませんが、ラフな判断基準としては「月次会計」を多く行っている事務所は「事業内容をよく知っている事務所」として現場の体制(請求書、支払い、対銀行、またはライセンスマターに詳しい)が整っていると言えます。「年次会計」が中心であっても業務的な接点は年1回や四半期に1回ですが、事業スキーム構築や税務対応に強い事務所であれば①の項目も十分に満たしていけるでしょう。(西田)

05/11/2022

シンガポールにきて1年になります。会計事務所とのコミュニケーションは何となく日本人が担当しているのでわかるのですが、会社秘書役はいつ連絡をいれればよいですか?使い方がまだしっくりこなくて。
お問合せありがとうございます。そうですね、一般的には会計事務所と会社秘書役が連携する形をとるため(毎年の決算=会計事務所担当、その後の決算書ACRA提出=会社秘書役担当)、会計事務所で話が通じていれば問題ないケースもあります。但し、会社の住所変更(移転)、株主&役員(住所、氏名、パスポート番号)の変更も会社の登記情報(ACRA)が必要になるため発生した時は会社秘書役まで。また、増資、借入、事業買収&売却など役員会及び臨時株主総会の決議事項も事前に連絡が必要です。何が決議事項になっているかは会社定款(ConstitutionやMemorandum and Articles of Associationと呼びます)に記載してあるため、一度会社秘書役にコピーをリクエストして確認しておくとよいです。(西田)

4/14/2022

・シンガポールにて法人設立(新規ビジネス)を行い、シンガポールの流通システムを活用し商品を世界各国に販売していきたいと考えている

・現在は企画・実行の段階なので実績がまだないが、シンガポールで法人設立は可能なのか伺いたい

・現在ニューヨーク在住の30歳学生で前職はアパレルで5年勤務

・法人設立可能であれば6月にシンガポールに行き、色々とリサーチしたい

・ラボグローダイヤモンドを取り扱った自社製ジュエリーをSG拠点に世界展開したい

ご質問ありがとうございます。シンガポール法人設立に関しては、初期費用約S$9,000(+ノミニー役員デポジット等S$6,150)、年間維持費用S$18,900(詳しくは添付見積書を参照ください)にて承っております。現在シンガポール国外(米国)に居住していても、法人設立及び銀行口座開設は可能です。書類の郵送や銀行担当とのビデオコールで本人確認をする流れですね。また、シンガポールに定住されるまでお時間がある場合は、EC販売を中心にされるか卸売販売をされるかにより、物販流通の組み方により税効果は異なるため、具体的な事業計画をディスカッションしながら事業の組み立てが必要です。現在米国にお住まいのため、個人としての税効果も現地税理士と協議しながら法人設立→物流設計をしていき、シンガポールが単純な従業員ゼロの資金通過拠点にならないよう注意が必要です。(西田)

3/15/2022

現在日本法人からアジア各国の子会社(香港、カンボジア、ベトナム)を保有しているのですが、SG法人を設立し、その後海外子会社の現物出資など進め、RHQとして運営すべく体制整備など進めていきたいと考えております。また、日本法人の60%を持つ株主がシンガポール移住を検討中です。

お問合せありがとうございます。シンガポールではごく一般的に現物出資(株式)など行われております。3つの海外子会社における時価評価を行った上で出資金額の設定を行いましょう。また、国により株主変更手続きにかなり時間のかかる国(特にベトナムですね)があるため、段階的な現物出資よる増資手続きになります。特に注意する点としては、①源泉税コストの上昇、②会計監査コストの追加です。①源泉税コスト上昇:御社が不動産投資事業を本業をされているため、各国への資金は「貸付」による資金流通であると思います。シンガポールでは関係会社取引のグループ内貸付利率がIRAS(シンガポール税務局)より公開されており、RFR+1.8%の設定が推奨されています。この国際間利息払いによる源泉税コストなども計算の上、シンガポールをRHQとして設置されるか、もしくは大株主がシンガポール移住を検討されているとのことなので、RHQではなく日本法人60%を持つシンガポール法人を設置することも検討の価値はありです。②会計監査コスト:シンガポール法人の会計監査要件は日本の資本金+負債総額とは異なり、売上額、総資産額、従業員数による要件で対象は親会社+子会社全てを含めたものになり、御社グループはここに該当します。そのため、シンガポール法人をRHQに設置した翌年度から日本親会社、海外子会社の会計監査を行わなければいけません。これらのコスト増を加味した上でのRHQ設置のジャッジが必要です。(西田)

02/24/2022

■事業内容
FXのノウハウ情報などのメディア事業
■解決したい課題
現在、弊社事業の一部を海外法人設立し活動したいと考えています。
弊社は、日本国内の顧客向けに提供していますが、今後は海外に拠点を置き、海外在住者向けにもサービスを提供したいと考えています。
設立先として、ノミニーが利用できる国を検討しており、シンガポール他、アジア圏内を検討中、特にシンガポールには弊社の協力会社がおり、共同で事業していることから設立先有力候補として検討しています。
上記に伴い、シンガポール法人設立について、専門家様にご相談させていただきたく問い合わせしております。
お問合せありがとうございます。メディア事業の運営は多言語化という観点ではシンガポールは利用しやすいです。そのため、シンガポール発信でのメディア事業はシンプルに設立及び運営ができるでしょう。お問合せ内容で2点の注意点が必要です。1点目は取扱いの商材がFXであるという点です。現在日本国内ではどのようなライセンスで行われているかによりますが、金融情報及びその後の広告収入は原則日本語で行い、日本向けに告知&配信される際、日本国内の金融ライセンスが必要です。これはシンガポール国内でシンガポール在住向けに行う場合も同様です。それらの事業リスクを回避するためにノミニーが利用できるという条件であれば、ノミニーを引き受ける会計事務所はいないと考えたほうがよいです。あくまで事業リスクは事業当事者がとることが原則となります。(西田)

2/10/2022

シンガポールにて決済代行業の設立を検討しております。

会社設立から口座開設など含めた期間や費用等を知りたいです。

条件等合えば、サポートをお願いしたいと考えております。

お問合せありがとうございます。現在、決済代行業の設置は増加しており、理由としては香港からの移転組、コロナによるEC業界の成長、シンガポール決済代行手数料が3.5%~4.5%と他国と比べてまだ収益性が担保できるという状況にあるためですね。法人設立は各種書類等を整えてから1~2週間(初期費用S$9,000程度)で完了します。御社事業が「個人向け」、「法人向け」かにあわせて、2つのハードルがあります。①銀行口座開設:決済代行業はマネロンリスクが高いため、銀行は正直嫌がります。突然決済代行業をシンガポールでスタートしたいというケースはほぼ難しいと考えてください。日本やその他の国での体制面でしっかりとした実績があることを銀行開設時に説明が必要となってきます。②決済代行業はMAS(シンガポール金融庁)管轄の規制業種となり、こちらのリンクに要件が記載されています(https://www.mas.gov.sg/regulation/payments/application-for-a-payment-service-provider-licence )。一般的に月間取引額S$3million (約3億円)以下のStandard Payment Instututionからスタートする法人が多いですが、MASのHPにもあるようにかなりの新規申請ボリュームがあり、手続きに時間がかかっています。(以前は4~6ヵ月程度でしたが、現在では全体で1年程度は見込んでおくことをお薦めします)(西田)

2/4/2022

・シンガポール法人が雇用した日本居住者を日本法人に出向させる

日本居住者をシンガポール法人で雇用する

・シンガポール法人は日本法人から出向費を受け取る

・シンガポール法人が雇用した日本居住者に給与を支給する

そして、可能な場合は、

・シンガポール法人が日本居住者に支給した給与に対する源泉所得税率(15-22%?)

・シンガポール法人が受け取った出向費と支給した給与との差額に対する法人税率(17%、部分税額免除の特例あり?)

を知りたいです。

お問合せありがとうございます。私もこのあたりの分野は日本現地の社労士と仕組み作りをしていました。現時点での結論としては、日本でいう「雇用」(雇用保険及び社保など完備)という形は日本国内に雇用元法人を設立しない限り不可能です。一般的には日本居住者とシンガポール法人で業務委託契約を締結し、その役務提供による報酬をシンガポール法人から支払い、日本現地での保険+経費等は会社から精算をするという形(あくまで日本国内ではフリーランサーのような位置づけ)となります。給与扱いとしての支給は取引内容にあっていないため、あくまで業務委託費としての支払いになりますね。1点お問合せの中に「シンガポール法人が雇用した日本居住者を日本法人に出向させる」とありますが、この取引は単純に日本国内資格を持たずにシンガポールで出向料を迂回させるだけの取引になるためNGです。最後の質問については、業務委託費の取扱いになるため、日本居住者がシンガポールに出張し、そこで役務提供した報酬については源泉税が発生しますが、それ以外の報酬は原則日本国内での納税になります。(西田)

12/2/21

シンガポールでの一般社団法人の設立が可能かどうか知りたい

お問合せありがとうございます。過去にはシンガポールで非営利法人(NoN-Profit Organization)を設立して節税をするなど行われていましたが、現在はAML対策もしっかり行われており、税金メリットのみでの設立は少ないです。シンガポールでは一般的なNPOは3種類あり、規模や目的に応じて設立していくことになります。そのため、規模感とメリットは比例しており、①Company Limited by Guarantee(より公益目的なNPO、芸術促進や宗教団体など)、②Society(10名以上のメンバーからなるクラブ、ボランティアなど)、③ Charitable Trust(寄付トラストで受益者と信託等の仕組みを利用。個人の受益ではなく、奨学金制度などの設計に)が概要です。何れもコスト感は高く事業融通は利かなないため、純粋な非営利目的に限りの対応が望ましいです。(西田)

08/14/2021

当社は物流業でシンガポールには既に14年法人があり、昨年拠点長として着任しました。スタッフは35名おり、営業が5名、貿易事務が11名、国内のロジスタッフが12名、残りは管理部門です。昨今の燃料価格のあおりで、シンガポール拠点のコスト削減を計画中で、自分でも去年の決算書に目を通してみましたが、売上原価以外の大きな項目でいうと人件費、家賃、外注費といったところでしょうか、また、営業と貿易事務の採用費も結構かかってます。昨年は何とか利益はあがったのですが、売上原価増で今年は赤字になる見込みです。
お問い合わせありがとうございます。また、決算書とPayroll情報ありがとうございます。御社で設定された燃料費の25%上昇という見通しは業界全体でのサバイバル期を表現されていますね。人件費削減などは最後の手段としても、外注費=▲S$90K(顧客が使用するシステムのサーバー費用の切り替え。最近はAWS費用負担もかなりあがってますので)、採用費=▲S$32K(ローカルExecutiveレベルの採用はJob Street/Linked Inに切り替えましょう)、監査費用=▲S$45K(御社は上場企業ではないため、シンガポールのTier2 会計会社またはローカル系監査法人への切り替え)など検討可能な手段はあります。業界上、ハーフリモートで家賃を下げるという選択肢はあまりないかもしれませんが、特に貿易事務のフォワーダー業務に関わるスタッフのJB移転は検討価値はあると思います。(西田)