Vol.053 — いま最も熱いAIサービスは「エージェントを作らない」こと。

掲載日: 2026-07-02 | ニュースレター
概要
二つの数字が正反対の方向へ動いている。GartnerはAIエージェントソフトウェアへの支出が2025年の$86 billionから2026年には$206 billionへと倍増以上になると予測する。その一方で、エージェント開発者が集うr/AI_Agentsで最も支持を集めた投稿は「AIエージェントを作らないことに追加料金を請求している」——約40社のクライアントを抱えるコンサルタントが、自ら売る製品を思いとどまらせることこそ営業の場で最も価値ある仕事だと語る。ゼンタは「エージェントかワークフローか」という論争の枠組みそのものが壊れていると指摘する。定義は2024年12月、Anthropicの「Building Effective Agents」論文ですでに決着している——次のステップを決めるのがコードならワークフロー、モデルならエージェント。しかもモデルを売る当の企業が、ほとんどのアプリケーションにエージェントは不要だと明言している。Functional AI PartnersでAIスタッフを設計するゼンタの答えは二者択一ではない——判断が本当に宿る場所、すなわち人間とのコミュニケーションにモデルを置き、それ以外はすべてレールで固める。診断法はひとつ——「禁止ルール」を数えよ。50個あるなら、それはすでにワークフローに変換済みで、エージェント価格を払い続けているだけだ。Do it simple. 「エージェント」を買う前に、次の一手を決めるのは誰かを問え——モデルか、衣装をまとった台本か。
