Vol.048 — あなたは、AIに謝ってほしいのか?

掲載日: 2026-06-22 | ニュースレター
概要
Vol.048で、ゼンタはひとつの新製品発表を居心地の悪い問いに変える。月間9億6,900万ユーザーを抱えるAlipayが、AIアシスタント「Abao(阿宝)」を投入した。タクシーの配車、支払い、修理の予約、さらにはファンドの購入まで、一万を超えるサービスを音声だけで操作できる。エンジニアリングとしては純粋に見事だ——ゼンタも皮肉抜きにそう言う。だが初期レビュアーは、いまや10億人と彼らの金の間に立つこのAIに、「比較的深刻なハルシネーションの問題」があり、資産計算でデータの欠落まで起きると指摘した。つまり、あなたの数字を間違える。彼が思わず吹き出したのはここだ。自分のファンドのデータを取り違えてもなお、Abaoは「謝るのが実に巧み」だという。我々はAIを正しくしたのではない。謝るようにしたのだ。ソフトウェアの謝罪とは、数字が間違ったまま気分だけを和らげる、感情ゼロの仕草にすぎない——そしてその謝罪であなたが再確認をやめるなら、それはあなたに対して機能したことになる。Alipay+はすでにシンガポール、マレーシア、タイで稼働し、WeChatのエージェントもQ3展開を狙う。これはASEANの経営者にとって日々の判断になる。ゼンタ自身のAIスタッフは、彼に謝ることを禁じられている——彼が求めるのは慰めではなく、訂正だ。Do it simple. 謝罪ではなく訂正を求めよ——「ごめんなさい」と言うツールは、それでもまだ間違っている。
