Vol.057 — AI Native 第5週:優秀な二人の”やり方の違い”が、ゴールを問い直させた。

Vol.057 — AI Native 第5週:優秀な二人の"やり方の違い"が、ゴールを問い直させた。

掲載日: 2026-07-10 | ニュースレター


概要

DCCコーポレートサービスが公開で進める12週間の「AI Native」プロジェクト、その第5週を、ゼンタはこれまでで最も有益だったと語る——何も壊れなかったからこそだ。四つの個別スキルが一つのシーケンスへとつながり、二人の会計担当者が実際にアップロード可能な成果を出した。一人は50枚を超えるサプライヤー請求書を、一週間かけてバッチごとに積み上げ、一つのマスターファイルに仕上げた。もう一人は一か月分の経費精算を——外貨換算も交際費フラグも含めて——クリーンでコード付けされたファイルへと変えた。だが仕事をつなげたことで、単一のスキルでは決して見えなかったものが露わになる。第一に、二人の優秀な担当者は仕事の組み立て方が違う——請求ごとの小さなファイル群か、確信度の列まで自ら備えて伸び続ける一本のマスター台帳か。これは強い者と弱い者の摩擦ではなく、二つの良い習慣同士の摩擦だ。第二に「出口」——レガシー会計ソフトはアップロード画面にたどり着くだけで十回近いクリックを要し、上流で得た新しいスピードは、そのボトルネックの手前に積み上がるだけかもしれない(ゴールドラット『ザ・ゴール』の制約理論)。第5週の本当の成果は、完成したパイプラインではない。ゼンタが今、目を見開いて下さねばならない一つの決断だ——全員を一つの方法に標準化するか、それとも各自が自分の得意なやり方で頂を高くするか。彼自身のゴールが、内側で相争う。「10倍の処理能力」は一方へ傾き、「あらゆる顧客と五つの言語にわたる品質の一貫性」はもう一方へ傾く。明確なゴールこそが、摩擦を停滞ではなく決断へと変える、と彼は説く。Do it simple. 仕事がつながり、擦れ始めたら、ルールブックに戻る前に、まず自分のゴールに戻れ。